紀の川ぷるぷる娘の歌

 

作詞作曲/田中卓二 編曲/ASORA


1 
おーいおいでよ子ども達 ようこそ果物王国へ
バナナとパイナップル以外 何でもとれる紀の川市
じくぷるさくぷるももぷるかきぷるきうぷるいちごっぷる
みんなかわいい6人姉妹 毎日くだもの食べましょう

※紀の川のぷるぷる娘 おいしくたのしくほがらかに
和歌山のみずみずしさをあなたにあげたいぷるぷる娘
ぷるぷるぷるぷるぷるぷるぷるぷるぷるぷるぷるぷるぷる娘

2 
おーい楽しく食べようよ ようこそ食育王国へ
早寝早起き朝ごはん 笑顔のあふれる紀の川市
じくぷるさくぷるももぷるかきぷるきうぷるいちごっぷる
みんな元気な6人姉妹 毎日やさいを食べましょう

※繰り返し

3 
じくぷるさくぷるももぷるかきぷるきうぷるいちごっぷる
少しお茶目な6人姉妹 みんなで楽しく食べましょう
※ 繰り返し
ぷるぷるぷるぷるぷるぷるぷるぷるぷるぷるぷるぷるぷる娘
ぷるぷるぷるぷるぷるぷるぷるぷるぷるぷるぷるぷるぷる娘


(2番と3番の間のかけあい)

やわらかくてぷにょぷにょの「いちじく」は、だ〜れ?   じくぷる!
ちょっぴり苦くてさわ〜やかな「はっさく」は、だ〜れ?   さくぷる!
ん〜いい香り!あまくてみずみずしい「もも」は、だ〜れ?   ももぷる!
ジュワーとあまくてビタミンCたっぷりの「柿」は、だ〜れ?   かきぷる!
あまずっぱくて緑あざやか「キウイフルーツ」は、だ〜れ?  きうぷる!
ケーキの花形、ぷちぷちかわいい「いちご」は、だ〜れ? いちごっぷる!

じゃあ、元気でかわいい6人姉妹は、だ〜れ?
紀の川ぷるぷる娘!

 


(解説)

『紀の川ぷるぷる娘の歌』は、紀の川市観光協会のフルーツキャラクター「紀の川ぷるぷる娘」のテーマソングとしてつくった歌です。紀の川市の果物のPRをするだけでなく、副題に『紀の川市食育推進の歌』とあるように、歌詞の中で、食育や地産地消をさりげなく盛り込み、分かりやすく食育の推進を訴える内容となっています。

「紀の川ぷるぷる娘」は、紀の川市の代表的な農産物を6点デザインしたものです。紀の川市観光協会が愛称を公募したところ、全国から3,457件の応募があり、観光協会役員の厳正な審査の結果、平成20年4月、福岡県の20代の女性の作品が選ばれました。
グループ名「紀の川ぷるぷる娘」のほか、それぞれ「じくぷる」「さくぷる」「ももぷる」「かきぷる」「きうぷる」「いちごっぷる」という名前もあります。デザイン化したのは、平成17年の生産高全国1位のいちじく、はっさく、2位の桃、3位の柿、4位のキウイフルーツのほか、県下1位の生産高となっているイチゴも対象としています。

選考理由は、紀の川市の果物のみずみずしさを表現しているということと、名前の親しみやすさでした。今から考えても、大変いい愛称をつけていただいたものと感謝しています。

市内の保育士さん達にも意見を聞き、子ども達が楽しく歌いながら食育を学べるような歌をつくることを心がけました。
歌詞の中に、「毎日果物食べましょう」「毎日野菜を食べましょう」「みんなで楽しく食べましょう」などと紀の川市の食育の基本ともいうべき内容を盛り込み、歌いながら食育に親しみが感じられるように工夫をこらしています。

この歌の2番と3番の間には、歌い手と子ども達との「かけあい」の部分があります。コンサートでこの歌を歌う際、子ども達と楽しくコミュニケーションをとるために入れることにしました。
桃であれば「ん〜いい香り!あまくてみずみずしい『もも』は、だ〜れ?」と歌い手が問いかけると、子ども達が「ももぷる!」とこたえる仕掛けです。ぷるぷる娘の果物の特徴を取り入れた六種類の「かけあい」の後、「じゃあ、元気で可愛い六人姉妹はだ〜れ?」と問いかけ、子ども達が「紀の川ぷるぷる娘!」と答えます。
この「かけあい」を入れたのは大成功で、子ども達がこの歌に親しみをもってもらう原動力になっていると思います。
市内の保育所では、この歌を、お遊戯会や体操に使っていただいています。
私自身、何回か市内の保育所に呼んでいただき、子ども達と一緒にこの歌を歌わせていただきました。

当然の事ながら、普段の仕事では保育所の子ども達と接する機会はほとんどありませんが、この歌をつくったおかげで「未来の紀の川市を担う子ども達と共通の思い出を持つ」という貴重な体験をさせていただけたと感謝しています。

 

 

市内の保育所でのコンサート風景

◆CD『紀の川ぷるぷる娘の歌』

CD『紀の川ぷるぷる娘の歌』には、三つのバージョンの歌が収録されています。

1つ目が、西貴志保育所ひまわり組バージョンです。
毎年11月に、紀の川市貴志川町で産業まつりが開催されます。このまつりで子ども達に歌を歌ってもらうようお願いしたところ、貴志川町にある保育所のひとつである西貴志保育所の子ども達が歌ってくれることになり、CDのレコーディングもあわせてお願いすることになりました。
平成21年9月、打田生涯学習センターのスタジオに子ども達に来てもらって、二班に分けてレコーディングを行いました。子ども達には、事前にカラオケのCDを渡して練習してもらっていたのですが、驚くほどうまく歌ってくれました。

「かけあい」の部分は、WBS和歌山放送の宮上明子アナウンサーにお願いしました。平成二一年六月「宮上明子のラジオカフェ」に私が出演し、一緒に『紀の川ぷるぷる娘の歌』を歌いました。このご縁からレコーディングにお誘いしたところ、快諾をいただいたものです。
宮上さんと子ども達との相性もぴったりで、とても楽しいレコーディングとなりました。

宮上明子アナのレコーディング風景

平成21年の産業まつりは、新型インフルエンザの流行により、中止となってしまい、結局、子ども達がおまつりで歌うことはありませんでした。大変残念なことですが、CDに子ども達の歌声を記録できたのはよかったと考えています。

2つ目は、宮上さんと子ども達とが一緒に歌っているバージョンです。
実は、当初、宮上さんには「かけあい」部分のみをお願いしていたのですが、せっかくの機会だからということで、歌も録音させていただいたものです。宮上さんの歌声は優しく伸びやかなもので、子ども達の歌声とあわせてみると、本当にほのぼのとした仕上がりとなりました。

3つ目は、結まあるさんと私が一緒に歌っているバージョンです。いわゆる「ユニゾン」というもので、結さんと私が同じ音程で歌っています。
結さんは、東京のアーツビジョン所属のプロの声優さんです。『クッタンのまだある。物語』のクッタンの声などを担当されていますので、皆さんも一度はその声を聴かれたことがあるかもしれません。
結さんとは、東京のテレビ局関係者などが主催する「アミエルプロジェクト」という市民による文化発信サークルを通じて知り合い、平成18年3月、東京中野区にある「なかの芸能小劇場」で一緒にコンサートを行ったこともあります。今回のレコーディングには「友情参加」という形で協力していただきました。
結さんは、声優として活躍するだけでなく、合唱団の一員としても活動されていたそうです。子どもの声で、しかも、歌も完璧に歌える大変頼りがいのあるパートナーでした。「かけあい」の部分も、彼女の発案で挿入することとなったものです。

CDを聴いた方から、
「どんなお子さんがお歌いになっているのですか」
と問いかけられたことが何度となくあったほど、子どもらしく自然にのびのび歌っていただいています。
また、レコーディングを通じて、私自身、結さんに教えていただくことが多かった。結さんは私に 「この歌はうまくきれいに歌うより、明るく楽しく歌わなきゃ。」
と教えてくれました。
私は、歌の収録に当たって、音程やリズムなど変に気にしてしまうことが多いのですが、この歌ではあまりそういったことを気にしないようにして、楽しく歌うことを心がけました。すると、本当に楽しい歌の仕上がりになりました。


CD『紀の川ぷるぷる娘の歌』は産業まつり用につくった非売品です。しかし、「食育のまち紀の川市」ホームページ(http://seishu.sakura.ne.jp/syoku/music/)で3曲とも試聴・ダウンロードができますので、ぜひ、お聴きください。
『紀の川ぷるぷる娘の歌』は、西貴志保育所の子ども達、宮上さん、結さんほか関係者の皆さんのおかげで本当に素晴らしいものになりました。この場を借りて、改めてお礼申し上げたいと思います。